湯浅町特産物振興協議会

醤油

醤油

 湯浅の醤油の歴史は、鎌倉時代までさかのぼります。慶長元年(1249年)僧覚心(法燈国師)が中国に渡り修行のかたわら径山寺味噌の製法を習って帰国し、のち紀伊由良の興国寺を建立しました。在山すること四十余年、その間に製法が地元に伝えられたのが、金山寺味噌の始原であると伝えられています。
 醤油はこの味噌製造の際、樽底に沈殿した液汁によって生じたもので、これが初めて調味料に適していることを知り、発達してきたのが、湯浅の醤油の起源であると云われています。
 江戸時代には徳川御三家紀州藩の保護を受け、町の中心産業として醤油屋は栄えました。人家1,000戸の湯浅に92軒の醤油屋が軒を並べていたと伝えられています。
 また、この時代には漁場を開拓するため多くの漁民が房総半島に移住し、醤油醸造も伝わりました。そして、日本各地にその製法が広まりました。また、湯浅から日本各地へ広まった醤油は、海を越え、「ソイソース」として世界各地の食卓に上るまでになりました。
 今では、町内で数軒の醸造業者が残るのみとなっていますが、工場で大量生産される醤油ではなく、1年以上かけてじっくり仕込む手作業による伝統的な製造方法は脈々と受け継がれています。厳選された素材を手作業でじっくり丁寧に仕込んだ湯浅の醤油は、刺身、冷や奴などにかけると、その素材の味を引き立たせます。また、豆の風味も感じられ最高に美味しいです。

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角長

湯浅醤油